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4-406

 湊が、どんっと俺の前に立って、やや早口に、


「彼氏とか言うんだったら、もっとしっかりしてほしいんです」


 とか、にっこりしながら言った。


 またもや、俺の言葉に割りこんできた湊である。


 女子トリオいわく、


「わかりみー」「わかりみー」「わかりみー」


 女子トリオは、湊の言葉にうんうんと頷いていた。


 湊への理解のトリプルアタックである。


 それにしても、見事にハモっている。


 女子トリオと湊は、にこにこ顔で見合わせてからの、


「ねー」「ねー」「ねー」「ねー」


 本当に、謎の一体感だ。


 その日、湊は、その黄色のロングスカートを購入したのだった。




 デエカの落ち葉が、かさかさと音を立てていた。


「……妙なタイミングで妙なことを思い出す……」


 自嘲気味の息がもれた。


 以上が、妹の(みなと)とショッピングモールに買い物に行った時のことである。


 このエピソードが示すように、俺は正直、(かん)がいいほうではないのだ。


 むしろ、悪いほうだろう。


 妹公認の勘の鈍さである。

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