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(何だ……?)
と、俺は、思った。
ころころと変わる湊の表情に、俺は、首をかしげた。
そんなに湊が驚くようなことは、とりたてて言っていないはずだ。
「いつもの恰好とは、けっこう雰囲気違うよな。湊は、膝くらいまでのスカートが多いから、そういうのは新鮮だよ」
俺は、湊の全身を上から下に見ながら言った。
「……っ!!」
湊は、はっと息をのんだ。
湊の頭の上に、大きくエクスクラメーションマークがさらにとんっと浮かんだような感じだった。
ダブルエクスクラメーションマークのせである。
漫画で言えば、見開き一ページ丸ごと一コマで使っていそうなほどの勢いのダブルビックリマークである。
湊の頬が、ぽっと赤らんでいた。
女子トリオは、おのおの戦慄していた。
女子Aいわく、
「からのおおおおお……っ!」
女子Bいわく、
「普段もちゃんと見てるアピールううううう……っ!」
女子Cいわく、
「そうきたかあああああ……っ!」
女子トリオは、なぜか盛り上がっていた。





