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 正直、(かん)がいいほうだとは思っていない。


 むしろ、悪いほうだろう。


 以下は、妹の(みなと)とショッピングモールに買い物に行った時のことである。




「……え」


(今月は、二時間ドラマでお馴染みの刑事サスペンスものの原作の新刊の発売だったよな)


 俺は、腕組をしながら、白い天井を見上げながら思った。


「ね……」


(今回は、どんな時刻表のトリックが使われているんだろうな……)


「ねえ」


 俺は、唐突(とうとつ)にはっとした。


 湊が、俺の顔を覗きこむようにしていた。


「ああ、悪い。少し別のことを考えていた」


 ショッピングモールの三階にある本屋で何を買おうかなどと考えていた俺は、返事をした。


「……まったく。いつもそれじゃん」


 と、湊は、あきれたようにもしくはあきらめたように言った。


 俺たちが今いるのは、二階にある服屋である。


 女性向けとくに十代の女の子向けの店といった感じだ。


 当然、男性客はほとんどいない。


 カップルでやって来ている俺と同じくらいの年の男子が一人いるくらいだ。


 必然、場違い感が半端(はんぱ)ではない。

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