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もちろん、いつでもどこでも何も変わらない、ぶれない者も存在する。
ふと高校デビューの話題になった。
きっかけは、誰かが友人と数年ぶりに会ったという話題だったかと思う。
今は昼休みだ。
過ごしかたは、生徒によって様々(さまざま)だ。
弁当を食べている者もいれば、校庭で遊んでいる者もいれば、読書をしている者もいる。
俺たちのグループのように、何となくしゃべっている者もいる。
山田は、にやっと笑って、自身をぐっと親指で指した。
「俺は、お前らよりもはるか昔にデビューしていたようなもんだぜ」
と、山田は、自信たっぷりに言った。
何とも格好をつけて言っているのだが、ポージングのせいで今ひとつ様になっていない。
「お、おう」
俺は、山田の勢いに圧される形で何となく相づちをうった。
「幼稚園の頃はアニメにはまっていただろ? この時点で、俺は、自分がライフワークに巡り会ったことを確信していたっ」
「お、おう」
俺の横に座っていた高木というクラスメイトも、山田の勢いに圧されるように俺と同じ反応である。
「そして、時は刻まれる……」
ノリにノって渋い調子で言っているところから察するに、何かのアニメの名台詞のようである。
「小学生の頃はやっぱりアニメだよな? おこづかいをこつこつと貯めながら、推しのキャラグッズを買いこんだっ」
「……お、おう」





