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4-362

 唐突に、視界がぐらついた。


 一瞬、バグった3(スリーディー)ゲームの画面のように、地上が斜めに傾いたように見えた。


「……っと」「……っ!」


 俺とイフは、同時に声をあげていた。


 ずんっという重たい衝撃が、足の裏から腰へとそして腹から胸へとそれから頭のてっぺんへと突きぬけていった。


 俺たちは、着地したのだ。


 着地の衝撃で、踏みこんだデエカの落ち葉が、がさがさっと舞った。


 しばらく空中にいたからか、地上に足が接している感覚に若干(じゃっかん)の違和感を覚えた。


(なんか、慣れない……な)


 と、俺は思いつつも、そんなことを考えるのはナンセンスだとも思った。


 こうして地に足を着けているほうが普通当然自然のことで空中にいるほうこそがイレギュラーなことなのだから、何とも(みょう)な感覚である。


「……ふわ……」


 イフが、不安定な調子で息をついた。


 はじめてジェットコースターに乗ってたった今アトラクションが終了したばかりのような放心状態のような様子のイフである。


 俺は、イフの腰のあたりをそっと押さえて姿勢を安定させてやった。


「……え……と……」


 まだふわふわした感じのイフである。


 俺は、イフをゆっくりとそっと地面に立たせてやった。


 イフは、まだふわとかえととか言っているようだ。


 イフも俺と同じような感覚なのだろうか、おそるおそる地面に足をつけているような感じである。

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