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2-27

 チンピラAは、倒れ込んだまま、沈黙したようだった、気絶したようである。


(後は、一人……)


 と、俺は、思った。


「危ないところを、ありがとうございました」


 振り返ると、白銀の髪のの女の子が、立っていた。


 白銀の髪に、透き通るような白い肌に、白のワンピースの少女は、雪の白さを、連想させた。


 メタい発言であるし、そもそも誰に向かって言っているのか定かではないが、俺には年下の趣味はない、ないのだがが、この女の子について、客観的にジャッジするならば、超級の美少女だ。


 天才子役美少女とか、たまにテレビでもてはやされたりするが、そういう感じの美少女である。  


 女神のエスト、宿屋である銀月亭(ぎんつきてき)の看板娘のアカリ、そして、この天才子役ふう美少女、出会う少女は、みんな可愛かった。


 できすぎた話である。


 スロットで、三回連続スリーセブンが出ているような状態だ。


(まあ、出会っただけで、そこで終わるのが、オチなんだろうけどな)


 と、俺は、思った。


 屈みこんでしまっていたので、背は高くはないだろうと漠然と思っていたのだが、改めて見ると、かなり背は低い。


 女の子が背伸びをすると、ちょうど俺の胸元に届くくらいだろう。


 (ひざ)()りむいていて、そこから、かすかに血が出ていた。


「大丈夫?」


 それが、俺が女の子に投げかけた第一声だった。


「このくらい平気です。先程は、倒れ込んだせいか、急に気分が悪くなってしまって……」


 女の子は、なぜか自戒(じかい)するように、言った。

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