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4-338

 次の瞬間、エレベーターで急上昇するようなふわふわした無重力感に包まれた。


 まったくして一瞬の出来事である。


 俺は、足下に巻き起こった風を踏み台にして、俺は、高々と跳躍(ちょうやく)していた。


「ふああぁぁぁ……っ?」


 もちろん、抱きとめているイフも、一緒である。


 それとほぼ同時に、ばうんっと重低音がこだました。


 真下で大きな砂ぼこりが、生じていた。


 スライムたちが、一秒ほど前に俺たちがいたその場所に、どすどすと着地していたのだ。


 まるで雪崩(なだれ)のような勢いである。


 その数や二十匹弱、相当の重量だろう。


 デエカの落葉で敷き詰められた地面が、スライムの攻撃の重量で、大きく浅い器状(うつわじょう)に踏みしめられていた。


 俺たちは、スライムの隊列のプレス攻撃を間一髪かんいっぱつ(のが)れた恰好だ。


(……危ないところだったな)


 と、俺は、思った。


 冷や汗が頬を(つた)うのがわかった。


「ひゃうううううううううっ!」


 上昇中、イフが、声をあげていた。


 イフにとって、はじめての感覚だろうから、驚くのも無理はない。


 すさまじい跳躍である。


 少し調子に乗って言えば、滞空時間が長いプチ飛翔(ひしょう)である。

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