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漫画で言えば、驚愕の鉄板の表現である「!?」が吹き出しの中で相当の大きさで挿入されるくらいである。
さらに言えば、勢いの鉄板の表現である「ドンッ!」がコマからややはみ出して挿入されるくらいである。
ちなみに、「!?」や「ドンッ!」がお家芸になっていた超常現象を扱った漫画がかなりお気に入りだった。
UFOや宇宙人や謎の怪獣や埋蔵金など、わくわく感でそそられたものである。
しかし、その話は、この緊迫した状況下では、省略すなわち割愛だ。
「……そうかもしれない」
俺は、短く言った。
迷っている時間はないし、俺は、すぐやる課を自認している。
(試してみる価値はある)
と、俺は、思った。
そう思った時、俺は、すでに行動に移していた。
「え?」
イフは、俺の声のトーンの変わりかたに、とまどったように小さく口を開いた。
「いくぞ、イフ」
言うやいなや、俺は、イフの小さな腰をぐっとつかんでいた。
幼くか細く華奢なウエストだった。
イフの白銀のサイドテールが、大きく舵を切るかのごとくぴょんと揺れた。
「ひゃうぅ……っ?」
突然のことに、イフが、素っ頓狂な声をあげた。
俺が、イフを抱きとめるような恰好になった。





