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4-331

(くる……か?)


 俺は、ばっとエクスカリパーを構えた。


 くたくたになった身体では、この剣を構えることすら厳しくなりつつある。


 敵の隊列は三組、俺たちの前方左右に二組、そして後方に一組だ。


(……どうさばくかだな)


 俺は、三組の動きを順繰(じゅんぐ)りに見ていった。


 スライムたちのうごめきが、一瞬止まった。


「……く」


 均衡状態(きんこうじょうたい)などと考えるのは、ナンセンスだ。


 (あらし)の前の静けさとしか思えない。


 目がくるくるしたまま、依然(いぜん)こんらんのステータスがついたままと思われるイフは、


「女神エスト様は、そのようにして"(はる)けき庭園"から美しい声を届けて人々を導いたそうです」


「……おう」


 そう俺は短く返した。


 たしかに、導いたのかもしれない。


 ただし、導いたのは人々ではなくリスナーだろう。


 ラジオのDJ(ディージェー)すなわちラジオパーソナリティっぽくリスナーを導いたのかもしれないことは、黙っておくことにした。


(そもそも、女神が発信しているラジオ番組ってあるのか……?)


 と、俺は、自問(じもん)した。


 ひとりツッコミをしてみるものの、当然、明確な答えになどたどりつけるはずもない。

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