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減らないはずだ。
(召喚の魔方陣……)
スライムたちが俺たちに倒されながら、同時に新たなスライムたちが召喚されていたのだ。
倒しても倒してもそれを倒したぶんだけ補充されるように召喚される、これでは数が減らない道理である。
これが、数式のXの解だ。
「こんな……ことって……」
イフが、両手をきゅっと結んで言った。
スライムたちは、新たな包囲網を形成していた。
「……っ」
俺は、エクスカリパーを構えた。
「……きっと、俺たちが倒しているかげで、少しずつ召喚されていたんだ」
嫌な汗を手の平に感じながら、俺は、言った。
汗ばんでいる手の感触が、少し不快だった。
イフは、俺の言にゆっくりと頷きながら、
「……おそらくはそうでしょう。私も、気づきませんでした」
イフは、続けて、
「今までは、こんなに大きい魔方陣じゃなかったんだと思います……」
と、言った。
なるほどと俺は肩をすくめた。
「……今回は召喚される数が大きかったから、あんなにばかでかい魔方陣になったというわけか」





