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4-313

 ぱああっと魔方陣全体から、上空に伸びていくような閃光が立ち(のぼ)った。


 目をつむってしまうようなまぶしさに、


「なんの……(ひかり)いっ?」「なんの……(ひかり)いっ?」


 今度は、俺とイフの二人でハモって声が出ていた。


 閃光は、一瞬だけだった。


 そして、一瞬にして、スライムの群れが現れた。


「……な!」


 俺は、言葉に詰まった。


 群れ、いやこの言いかたは適切ではない、というか大群である。


 その数たるや、百匹、だろうか。

 

「召喚……っ! ……そんな!」


 と、言って、イフは、ずっと後ずさりした。


「マジ……か……っ!」


 俺は、そんなありきたりの月並みな驚きの声しかあげられなかった。


 スライムたちは、うようよとうごめいていた。


「召喚の魔方陣……」


 イフの呻くような声が、この現状を端的(たんてき)に表していた。


 パズルで欠けていたピースが見つかって、急にパズルが完成していくような感覚に、俺も、


「そういう……ことか!」


 と、呻くように言った。

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