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俺が使える広範囲高威力の攻撃方法は、これしかなかった。
(結果オーライ……にはなったな……)
と、俺は、思った。
戦いかたそのものを変える、発想の転換作戦がうまくはまった恰好である。
洗剤を変えたり中華まんの調理方法を変えてみたり将棋の戦法を変えてみたりだ。
「肉まんはレンジでチンするより蒸すにかぎるというところかな」
と、俺は、したり顔以上どや顔未満でそう言った。
イフは、小首をかしげた。
「ソラ。チン……って何ですか?」
当然の質問だった、おそらくこの異世界に電子レンジはないのだろう。
俺は、自身の的を射ていない言葉に苦笑しながら、
「こんなこと言ってもわけわからないよな……今度また説明するよ」
と、言った。
今回の戦闘は、スライムを一度に倒す言うなれば一掃するという作戦がたまたまうまく機能しただけだ。
そして、スライムのような自分たちよりもレベルが低いモンスターとの戦闘といえども、油断禁物であるということだ。
物量によっておされてしまうこともありうることは、今回の戦いで明らかだ。
(……まあ、難しい話はヴィセントの街に戻ってからでもいいか)
と、俺は、思った。
少し休んでから帰ることにしようと言いかけた矢先だった。
その時、地面に、ぽうっと赤い光が生まれた。





