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「……どう……なっているんだ?」
俺の声は、かすれていた。
そう、そのスライムの数たるや百匹をくだらない勢いである。
「どう……して……?」
イフも、言葉が続かないようだった。
スライムのゼリー体が、ひしめきあってうごめいていた。
まさにゼリーの壁だ。
リング状の分厚いゼリーの壁に取り囲まれてしまっているような感じである。
まるで巨大なドーナツの内側の空洞部分に放り込まれたかのごときだ。
しかも、その輪は、どんどんとせばまってきている。
「……っ」
このままでは、押しつぶされてしまうのも時間の問題だ。
「ソラ……もう五十匹は倒しましたね……?」
イフの声は、震えていた。
「……間違いなくな」
と、俺は、返した。
言葉どおりだ。
俺たちは、連携を組みながら、スライムたちを次々と撃破していった。
そして、それは、現在進行中である。
最初にスライムの群れを見た時の数は、ざっと五十匹だった。





