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 ネムリアの森のデエカの木々が()い茂った一帯が戦闘の舞台であり、俺たちの戦場である。


 俺たちは、目下(もっか)スライムの包囲網と交戦中である。


 日はだいぶ落ちてきている。


 夕闇(ゆうやみ)がそこまで迫っているのかもしれなかった。


「……」


 俺は、無言で呼吸を整えた。


 俺の少し後ろにいるイフも、軽い息切れをおこしていた。


 ぷるぷるとゼリー体を震わせながら、スライムたちが、新たな隊列を組んでいた。


「……絶賛交戦中……ってところか」


 俺は、苦笑まじりに誰にとではなく悪態(あくたい)をついた。


 時間にして、この戦闘は三十分ぐらいだろうか、それとも一時間ぐらいだろうか。


 実際にはそれそれ以上の時間かもしれないしそれ以下の時間かもしれない。


 時間の感覚が、少し麻痺(まひ)しているようだった。


 いずれにしても、そんなことを考えられるほどに精神的に余裕があって、そんなことを確定できないほどに精神的に余裕がなくなりつつあったのかもしれない。


 じり貧の局地(きょくち)に立たされている、そんな感覚である。


 俺たちの体力は、間違いなく減っていた。


 体力の逓減(ていげん)である。


 戦闘時間が長引くほどに、俺たちの体力は徐々しかし確実に減っていっていた。


 基本は任せろなどと大見栄(おおみえ)をきった俺も、結局は何回もイフの疑似魔法に助けられていた。


 それだけ、俺たちの集中力や体力が少しずつ摩耗(まもう)しているのかもしれなかった。

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