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「戦闘描写ぐだ薄すぎ」
「ぐだ会話劇でいいよもう」
戦闘は終わらず、来週に続く形になる。
「今週もぐだぐだだったな……」
EDが、流れはじめる。
「EDまでぐだってる……」
次回予告が、はじまる。
「来週もみんなでぐだろうぜ」
(……)
かなり辛口なコメントであふれかえるのではないか。
そんな風当たりの強いコメントが、ぐだぐたと想像できてしまった。
自分の顔の頬を伝っていく冷や汗を感じた。
俺は、少し青白い顔でもしているのかもせれなかった。
「くっ……なんて絶望的なコメントなんだ……」
俺は、唇をかみしめて小さくうめいた。
「ええ……っ?」
イフが、突発的な俺のつぶやきに、とまどいの声をあげた。
自身で想像してみてこう言うのもなんなのだが、なんとなくメタい空気すら感じる勢いだ。
それにしても、我ながら珍妙な想像をしてしまったものだ。
妙な気にでも当てられた感じだ。





