表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

494/4640

4-281

 そもそも攻撃モーションそのものも速くはないから、先手を取れる機会も多かった。


 先手必勝というやつだ。


 俺は、発動した"入力実装(コマンドブースト)"の高速移動を駆使しつつ、スライムたちをどんどん斬りふせていった。


 俺の脳内では、コマンドが加速度をつけてどんどんと(ひらめ)いていた。


 閃くままに、コマンドをイメージでなぞりとっていく。


(次……っ!)


 また閃くと同時にコマンドを即入力、この連続行動だ。


 感覚としては、格闘ゲームのトレーニングモードでどんどんと次々に課題のコマンド入力をしていっているような、そんな感じだ。


「ソラ……っ! 右、五時の方向です!」


 イフが、叫んだ。


「ああっ!」


 イフのナビゲーションに応じて、俺は、剣を右方向に大きく振りかぶった。


 はたして、攻撃をしかけてきたスライムが俺の剣によって一刀両断された。


 思いきり剣を振り抜いたものだから、勢いあまって、体勢が少々崩れた。


 ずざっと俺の着地に合わせるかのように、デエカの落葉が舞った。


「……ふっ」


 気どったわけではない、俺は、大きく息をついて呼吸を整えた。


(だいぶ……数を減らせたな)


 と、エクスカリパーを構えた俺は、思った。


 スライムの包囲網は、確実に薄くなりつつあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42bpk4s771sz1iupmgjda531438n_aix_5k_8c_2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ