表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

483/4640

4-270

「五分の一です」


 と、イフは、言った。


「じゃあ、"小さな(リトル・イグニス)"は、行使回数はほとんど残っていないのか」


 この戦闘において、俺は、イフの疑似魔法の発動を三四回(さんよんかい)は見ているのだ。


 この計算だと、魔法瓶の残りは、五分の二か一になる。


 (げん)にイフが手にしている魔法瓶の中の赤い液体は、ほとんど残っていない。


「はい。でも、安心してください」


 イフは、小さなポーチから、別の魔法瓶二つを取り出した。


 魔法瓶は、それぞれ中身がオーシャンブルーと淡い緑のものだ。


「水属性の疑似攻撃魔法"小さな(リトル・アクア)"、それに、風属性の疑似攻撃魔法"小さな(リトル・シルフィン)"……だったな?」


「はい。こちらは、瓶は満タンです」


 イフは、うごめいているスライムの包囲網を見やって、


「スライムは無属性。属性耐性は特にないはずです。ですから、"小さな(リトル・アクア)"と"小さな(リトル・シルフィン)"も、"小さな(リトル・イグニス)"と同じくらい有効かと思います」


 と、言った。


 新たなスライムの隊列が、迫っていた。


 包囲網の残存数は、およそ二十匹といったところだ。


 当初の五十匹からは、たいぶ数を減らしている。


 半分弱(はんぶんじゃく)は、なんとか俺とイフの二人の連携(れんけい)で倒してきたのだ。


「"小さな(リトル・アクア)"と"小さな(リトル・シルフィン)"……十分の一の調整行使(アドリブ・リリース)だと、スライムに対してどれだけ効果がある?」


 と、俺は、聞いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42bpk4s771sz1iupmgjda531438n_aix_5k_8c_2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ