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微妙にところどころ合っているような気もする。
しかしながら、微妙にところどころ間違っているような気もする。
いや、冷静に考えてみれば、合っているかの前にそもそもかすっているのかさえ怪しいものだ
漫画や小説での知識を総動員してのシミュレーションである。
しかし、あまり的を射ている気はしないシミュレーションである。
(……正直なところ、よくわからないな……)
と、俺は、思った。
はっきり言おう、ザルな想像図である恐れ、これありである。
テレビの右下辺りに妙に小さく表示されるテロップに通ずるものがあるかもしれない。
すなわち、よくあるテロップ、何かの宣伝などでよくあるやつである。
これは個人の感想であり実際とは異なることもあります的なやつくらい、曖昧な自信があるのだ。
俺にとっては、雰囲気だけはそれとなく知っている、そんなブラックボックスなのだ。
そうであるならば、俺より年下のイフにとっては、なおさらそぐわない言葉のはずである。
ここは、年長者として、最低限の助言はするべきところだろう。
んっんっと、俺は、もっともらしく咳払いしてみた。
「あのな、イフ」
俺は、諭すような調子で切り出した。
「はい。何でしょう?」
「あんまり、そういうのは……うん、まだ早いと思うんだよな」
やんわりと、俺の考えを伝えた。





