異世界転生の有期契約住人 ～格ゲー仕様チートと錬金術師の白ワンピ少女～

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　それが、伝わってきている。

　だから、だ。

　こういうことに疎(うと)い俺でも、なんとなくわかる。

　ただ今は、ちゃかしたりはぐらかしたりする場面では決してない。

　まっすぐ前を向く。

　きちんと向き合う場面なのだ。

（……）

　アカリの誠意には、誠意をもって応える。

　ならば、だ。

　今の俺にできることは、これだけだ。

　真正面から真正直に答える。

　これが、俺が示せる誠意だ。

　俺は、アカリを見て、

「……」

　アカリは、俺を見て、

「……」

　しばらく無言が続く。　

　やがて、

「……はあ」

　アカリが、小さく息をついた。