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なので、もうみなまで申し上げなくても、もうおわかりだろう。
そう、実質0個なのである。
堂々のほぼナッシングそのものである。
結局のところ、ナッシングとニアリーイコールと言っても、差し支えないだろう。
ほぼ等しい。
おおよそ同じである。
ナッシングに、完全には一致しない。
しないが、非常に近い。
つまりは、そういうことだ。
身内というのは、妹の湊からもらっていたのだ。
かつ、もらえたのは、湊が小さいころ限定の話だ。
思い返すに、湊が両手でちょこんとチョコを掲げて、
「はい! これお兄ちゃんにあげる」
と、嬉しそうに渡してくれたものだった。
だから、俺もまんざらでもなかった。
なかったのだが、最近は、
「……チョコとか恥ずかしいじゃん」
と、邪険にされるばかりだった。
なかなかの違いである。
それこそ、時の流れの残酷さを痛感したものだ。





