表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

446/4640

4-233

 ネタの三度づけなど、御法度(ごはっと)中の御法度、禁忌(きんき)なのだ。


(……今のイフのネタふりは、串カツのソース三度づけと同等の暴挙(ぼうきょ)……っ!)


 串カツのソース二度づけは、村の宝物庫に静かに眠っている村長の黒歴史ノートを村人たちに公開してしまうほどのタブーなのだ。


 威厳(いげん)(あふ)れる村長のイキっていた過去の日記が村人たちに知れるところになったとしたら、ことである。


 村長涙目いや号泣(ごうきゅう)である。


 それほどに、串カツのソース二度つけはタブーすなわち禁忌なのだ。


 串カツのソース三度づけは、村の宝物庫に静かに眠っている(いにしえ)の魔獣の呪いの込められた箱を開けてしまうくらいのタブーなのだ。


 古の魔獣がよみがえりでもしたら、ことである。


 物語の主人公がかけつけるしかない事態である。


 それほどに、串カツのソース三度づけはタブーすなわち禁忌なのだ。


 俺は、心中うめいていた。


「ああ、そうだ。串カツだ」


 と、俺は、(よど)みなく言った。


「クゥシカツ……?」


 と、イフは、先ほどよりも串カツに寄せてきた発音やイントネーションで聞いてきた。


「ノー。串カツだ」


「クシィカツ……?」


 微妙に違う。


「ノン。串カツだ」


「クシカァツ……?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42bpk4s771sz1iupmgjda531438n_aix_5k_8c_2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ