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 インターネットで(あさ)った程度の知識だが、傍観者効果という言葉が、ある。


 これは、集団心理の一つで、ある事件に対して、自分以外に傍観者がいる時に率先して行動を起こさない心理を、いう。


 傍観者が多いほど、その効果は高く、三つの考えから、起こるものらしい。


 一つ目は、他者が積極的に行動しないことによって、事態は緊急性を要しないと考える、多元的無知。


 二つ目は、他者と同調することで責任や非難が分散されると考える、責任分散。


 三つ目は、行動を起こした時、その結果に対して周囲からのネガティブな評価を恐れる、評価懸念。


 何かの事件や、火事の現場や、身近なところで言えば、学校や会社でのいざこざやいじめなど、色々なところで、起こりえる。


 どれも納得はできるし、俺だってそんな事態に遭遇してそういう態度に終始したこともあるから、偉そうなことは言えない。


 だが、俺は、


「やめろ!」


 と、叫んでいた。


 俺の声に、その場が、静まり返った。


 女の子が、はっとした様子で、顔を上げていた。


 女の子の白銀の髪が、ふわりと揺れて、俺と女の子の視線が、交錯した。


 とても綺麗で可愛らしい女の子の瞳は、潤んでいた。


「あ……?」


 チンピラCの、気だるげなしかし威圧的な声が、静かに響いた。


 チンピラたちの視線が、俺に、突き刺さってきた。


 メンチを切られるというやつで、ガンを飛ばされたと、言い換えてもいい。


 道を歩いている時に、少しばかり目があっただけで、何見てんだ、などと難癖をつけられて、喧嘩をうられる、あれである。

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