表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

420/4640

4-207

「ぎゃあああああああああああっ! す、すまんっ、(みなと)……!」


「ぎゃあああああああああああっ! ふ、復活しても、スピードもオプションも足りないよっ、お兄ちゃん……!」


「ぎゃあああああああああああっ! ミ、ミサイルもランクが落ちているから、迎撃がままならんっ……!」


「ぎゃあああああああああああっ! お、墜ちる……また墜ちちゃう! また墜ちちゃうよぉっ……!」


「ぎゃあああああああああああっ! ざ、残機が……残機がもう……あかん!」


「ぎゃあああああああああああっ……!」「ぎゃあああああああああああっ……!」


 叫びの応酬(おうしゅう)をしているのは、俺こと九重空(ここのえそら)と俺の妹こと九重湊(ここのえみなと)である。


 俺たちには、シンプルな真っ黒な背景に白い文字のゲームオーバーの画面が、無慈悲に突きつけられていた。


 俺たちの手から、コントローラーが力なく畳にかたりと落ちた。


 両者放心状態からの両者沈黙である。


「なに魅せプレイに(はし)っちゃてるの、お兄ちゃん……!」

 

 と、湊が、そう言った。


 非難ごうごうな調子である。


 俺は、たじたじしながら、


「いや、格好いいかなと思って……」


 と、言った。


「格好よくないよ……!」


 湊は、絞り出すように言った。


「さっきの場所は、二人で役割分担するところだよね?」


「……うぐ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42bpk4s771sz1iupmgjda531438n_aix_5k_8c_2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ