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 緊張しているのは間違いないのだが、なぜだか高揚感(こうようかん)も覚えていた。


 武者震(むしゃぶる)いというものなのだろうか。


 俺は、勢いをつけて、


「ツーマンセルだ」


 と、短く言った。


 ツーマンセルとは、二人で行動することをいう。


 二人一組になって行動するのだ。


 ただ二人で行動するというものではない。


 端的に言えば二人で一人、アイキャッチの雰囲気さえあるフレーズだが、これがしっくりくる。


 バティとも呼ばれるいわゆる相棒とのやり取りを重視するのだ。


 互いにサポートし互いに守りあうシステムである。


 例えば、俺のいた世界での刑事ものドラマなどではよく見受けられた。


 敵の隠れ家などを突きとめて、主人公たち二人で突入や侵入をするシーンだ。


 部屋に突入や侵入をする時に二人一緒に入って同時に室内の右側を見たとしたら、どうであろうか。


 左側に敵がいたとしたら、即、銃弾の餌食(えじき)となって、バッドエンドへご案内もありうる。


 ドラマ自体が終わってしまう恐れこれありである。


 これでは、二人で行動することの利点を()かせていない。


 よって、部屋に突入や侵入をする時に二人一緒に入って室内の右側と左側を同時に確認するのだ。


 これならば、死角がなくなり、左側に潜んでいる敵に対処できるだろう。


 これぞ二人行動の賜物(たまもの)、つまりはツーマンセルである。

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