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4-203

 第二ラウンド開始である。


「イフ」


 俺は、呼びかけた。


「はいっ」


 イフが、呼びかけに応じた。


 冷静に客観的に見た場合、俺たちは、冒険者としては文字どおりのかけ出しレベルだ。


 冒険者の実力と実績は、ギルド全体で公認されている測定魔方陣"六芒星測定(ヘキサゴンメーター)"によって、十九の階級(ランク)に分けられる。


 俺の階級(ランク)EEE(トリプルイー)で、イフの階級(ランク)FFF(トリプルエフ)である。


 上から数えた場合、俺は十四番目の階級(ランク)で、イフは十七番目の階級(ランク)ということになる。


 また、冒険者ギルドの受付嬢のマーシャルの評価通りなら、俺の実力ならばスライム五十匹までは何とかなるはずである。


 そして、俺たちが対峙しているスライムたちはおおよそ五十匹、俺たちが敗北する要素はまずないと言っていい。


(よし……いける)


 俺は、心中頷いた。


 スライムと言えどされどスライムその数や五十匹あまり、油断は禁物(きんもつ)である。


単騎(たんき)で突っ込むのは危険だからな」


 と、俺は、語調を強めて言った。


「ご心配なく。そこまで、うぬぼれていません」


 イフは、ふっと柔らかくほほ笑んだ。


「いい返事だ」


 俺も、ふっと笑った。

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