表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

404/4640

4-191

 百聞(ひゃくぶん)一見(いっけん)にしかず、百回聞くよりも一回見るほうが勝っている、に通じるものもある。


 ここで言えば、オン・ザ・バトル・トレーニングというところだろうか。


 アルファベットの頭文字をとって、OBJである。


 実戦(じっせん)に勝るものなしというところだ。


 格闘ゲームで勝利するための重要な要素は、いくつか挙げられる。


 その内の一つは、技の種類とその性質を熟知することだ。


 格ゲーマーを名乗る以上、避けては通れない学習分野である。


 そもそも、通常技と必殺技と超必殺技、いくつの技を持っているのか。


 それぞれの技は、どのような性質を持っているのか。


 その性質は、どのような局面で有効に働くのか。


 有効に働くというメリットと対になっているデメリットはあるのか、あるとすればそれはどんなものなのか。


 色々言ってみたが、ようは、格闘ゲームふうに考えれば、俺自身の技表と技の詳細を頭に叩き込んでおくということだ。


 そして、この蹴り技で一撃でスライムを倒せるとわかったのだ。


 逆に言えば、スライムに対しては、これ以上の大技を使わずとも、対処が可能だということだ。


 コマンドが長いとその分、入力までと技の発動までに時間がかかるという、"入力実装(コマンドブースト)"の弱点もわかってきている。


 大技を使わずに倒せるのならば、よりリスクを抑えた戦術がたてられる。


 俺は、空中で体勢を立て直しながら、


「さらにっ……!」


 俺は、残り二匹となったスライムたちに向かって、再び能力を発動させていた。


 "入力実装(コマンドブースト)"の緑のモノクロームの視界が、俺を包み込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42bpk4s771sz1iupmgjda531438n_aix_5k_8c_2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ