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「なぜ、俺たちのまたは私たちの何々(なになに)はこれからだなのですか? なぜ、先生なのですか? なぜ、次回作なのでしょう? なぜ、ご期待くださいなのでしょう?」
と、イフは、聞いてきた。
「……うむ」
俺は、それらしく重々しく答えることしかできなかった。
ネタに真面目に疑問をぶつけられて身動きがとれなくなった形だ。
俺は、返答を免れるために、勢いでのりきることにした。
「……また今度にしよう!」
と、俺は、言った。
イフはわかりましたと大きく頷いた、どうやら納得してくれたようである。
「これで、準備は万端です!」
イフは、ガッツポーズをとった。
(……なるほど、な)
俺は、心中苦笑いした。
イフは、律義に俺のネタを反復してくれただけなのだ。
おそらく、本当にまじめにこの流れが必要だと思って、忠実にこなしてくれたのだ。
「まじめかっ……!」
と、俺は、ツッコんでいた。
イフは、小首を傾げながら、
「……何の話ですか?」
と、聞いた。





