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そして、
「条件、ですか?」
「ああ、そうだ」
と、オウム返しのゲイナーに、パリーピはそう返した。
「そうですね……」
ゲイナーは、親指を自身の顎に当てながら記憶を辿るようにしていた。
しかして、ラテュレは、
「まあ、そういうことよね」
と、俺にだけ聞こえるような調子でつぶやく。
そのつぶやきを聞きながら、俺も、
(……かもしれないな)
と、漠然と考えていた。
そうなのだ。
悪い話でもない。
いや、というよりも、おいしい話かもしれない。
いや、というよりも、ある意味、できすぎた話である。
だったらばならば、だ。
なにかしらの制約や条件がああたかもしれない。
それらがあったとしても、なんら不思議でもないのだ。
世の中、うまい話など、そうそうないのだ。





