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言うなれば、だ。
清濁の濁、といったところなのかもしれない。
もしくは言うなれば、だ。
相応のリスクは承知の上でリターンを見込んだ、といったところなのかもしれない。
ゲイナーとしても、そのあたりは織り込み済みだったのだろう。
イフが、控えめに、
「自分でオークションに行けば……」
と、言いかける。
イフの言うことにも一理ある。
ゲイナーを通さずに、自分でオークションに赴けば、3000万ネカが丸々自身の懐に入るかもしれないのだ。
それこそ丸儲けである。
ただ、イフの考えは素直すぎるきらいなきにしもあらずである。
俺は、部屋の壁に視線をやりながら、
(……理由があるから、そうはしなかったんだろう)
と、思った。
それから、
「それは、野暮な話ですよ」
ゲイナーは、笑って、
「行けないから、もしくは行きたくないので、私に話をもってきた」
と、言った。





