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「さて、どうする?」


 と、俺は、自身に問いかけるように言った。


 この前とは、戦いの舞台が異なっている。


 見晴らしのいい草原とはうってかわって、うっそうとした森の中なのだ。


「……」


 俺は、無言のまま視線をゆっくりと移動させていった。


 じりじりと迫りくるスライムたちから目を離さないようにしながら、慎重に辺りを見回した。


 戦場である森の地形を、確認したかったのだ。


 このデエカの木が自生している場所は、他の場所に比べると(ひら)けている。


 その木々の影響もあって、日の光りが他の場所と比べると多く森の中におりてきている。


 ただし、あくまで森の他の場所と比べるとである。


 遮蔽物(しゃへいぶつ)がほとんどなかった草原とは、勝手が違うだろう。


(狭い空間での戦いになるな)


 と、俺は、思った。 


 生い茂っている木々や足場の悪さもあいまって、あまり見通しはきかないだろうし、あまり自由に動けないだろう。


 行動は、それなりに制限されそうだ。


 草原の時よりも戦いにくさは高いと思われた。


「まずは、戦うのか、逃げるのかだが……」


 と、俺は、言った。


 戦闘の鉄則は、ファーストアクションを誤らないことである。

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