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それは、
「迷子の子猫が無事見つかりました! やたー」
とか、両手で万歳になるわけもない。
それは、
「よかったよかった! わはー」
とか、両手でガッツポーズになるわけでもない。
どうにも、そういう感じの話になるとは思えなかった。
事態は、ありていに言って、訳ありである。
そうして、
「……」
と、いつもの澄ました面持ちのラテュレとちらと目が合った。
ラテュレはわずかばかり静かに肩をすくめただけだ。
(……)
俺は、ラテュレとの会話を思い出していた。
「もっとも、覚醒することなく幼獣のままであれば、その大部分はなんら普通の獣と変わることはないとされているわ。それどころか、金の卵かしらね」
「……それは、どういう意味だ?」
「覚醒していない聖獣は、普通の幼獣と変わることはない」
「……」
「言わば、普通の子犬や子猫のようなもの、危険はない」
「……」





