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呆れてため息をついたわけでもない。
少しでも緊張を解くために息を整えたのだ。
なかば強制的に肩の力を抜いた。
あえての脱力である。
場を見渡す。
そうして、
「……」
と、緊張した面持ちのイフとちらと目が合った。
イフがわずかばかり静かに頷いた。
ここからだ。
ここからが、本番だろう。
俺は、視線を宙に移して、
(どう、なる……?)
答えのない自問自答だ。
それが、胸にからりと響く。
ぴりりと静かにだが確実に、俺の中で緊張が奔っているのがわかった。
おそらく、普通のクエストの報告会というわけにはいかない。
穏便。
無難。
そのようにことが進行するビジョンが思い描けない。





