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 イフは、うつむいたままで、


「会話文が少し多めの小説とか?」


「まさか。ははははっ」


 俺は、笑った。


 なぜだろうか、俺は、背中のあたりにざわっとした感覚を覚えていた。


「主人公の独白(どくはく)も無駄に多めとか?」


「まさか。ははは」


 ざわざわとした感覚が気になりながら、俺は、笑って返した。 


 イフは、続けてぽつりと、


「それで、肝心(かんじん)の話がなかなか進まないとか?」


 と、言った。


 イフのしゃべりかたがあまりに淡々としているものだから、事実を整然と述べているようにも思えてくるほどだ。


 不気味な説得力である。


「……連載が三百回代で会話文が少し多めで主人公の独白も無駄に多めで肝心の話がなかなか進まない小説だって?」


 俺は、半ば自身に問いかけるように言った。


「……です」


 イフは、つっけんどんに応じた。


「……ずいぶんと具体的な想像だな」


「……DEATH(です)


 イフは、素っ気なく応じた。

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