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せっかくのゲームなのだ。
しかも、だ。
偶然にも同じゲームを手に取った者同士なのだ。
できれば、みんなで楽しくプレイしたいではないか。
そのための配慮である。
ギルドは、言ってみれば、ゲーム内の小さな人間関係である。
気をつかうこともあるだろう。
面倒だと思うこともあるだろう。
億劫なこともあるだろう。
窮屈に感じることもあるだろう。
そういう事態も当然ありうる。
だから、ゲームの中でまで気を使わなければならないのか、という意見もあるかもしれない。
しかし、だ。
プレイするうちに、ギルドマスターすなわちギルマスやギルドメンバーすなわちギルメンとの絆が深まっていくことだろう。
オンラインゲームやソーシャルゲームの醍醐味の一つであり長く楽しむためのコツ、それがギルドシステムなのだ。
(……)
そんなことを考えながら、階段をのぼっていた。
俺は、
「ギルマス、ですか」
と、つぶやいていた。





