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4-135 ※挿絵ありです

「ど、どうしたっ?」


 俺が、慌てて聞いた。


 イフは、明らかにテンパっていた。


 そして、俺の声も、大概(たいがい)テンパっている始末だ。


 この状況下では、お互いに無理のない話ではある。


 テンパりーズという即席のコンビを組めそうなほどに、俺たちは今まさにテンパっていた。


「ソ、ソラが動くから……ひゃう! う、動かないでくださいっ」


挿絵(By みてみん)


 すっすっと下着がこすれる音が、俺の耳元で響いた。


 衣擦(きぬず)れの音など普段は意識したこともなかったが、只今(ただいま)は意識しないというのは不可能だ。


「わ、わかった……! イフも、そんなに動かないでくれ……体勢を保てなくなる」


 と、俺は、言った。


 イフがわちゃわちゃ動くものだから、イフの太ももが俺の(ほほ)を前後左右にこすっていた。


 再び、肩車の体勢がぐらついた。


「ひゃぅ……っ!」「……ぅおっ!」


 イフの柔らかい肌のというか太ももの質感が、ダイレクトに伝わってくる。


「そんなこと……言われても………っ!」


 イフの声は、(うわ)ずっていた。


「イフ」


 俺は、一言だけ静かに言った。


 この呼びかけが(こう)(そう)したのか、イフの動きが少しだけ大人しくなった。

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