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「……」


 とまどっているようなイフの無言の呼吸を、背中に感じた。


(……ん?)


 俺が振り向くと、イフは膝頭(ひざがしら)をちょこんと合わせながら両手で白いワンピースの(すそ)をきゅっと握っていた。


 少し震えながら、もじもじしているのである。


「あの……」


 イフが、上目遣いに俺を見た。


「どうした?」


 と、俺が、聞いた。


「……肩車、少し恥ずかしいかも……です」


 と、イフはおずおずとした声で言った。


「自分から言い出しておいてっ?」


「……ばり恥ずかしかもんっ!」


 イフは、両目を閉じながら頬を紅潮(こうちょう)させながら言った。


 俺のいた世界の明太子やとんこつラーメンで有名な地域の方言になっているイフである。


 唇を軽く結んでいるイフを見て、俺は、内心苦笑しながら、


(……たく)


 俺は、肩をすくめて、


「恥ずかしいことなんかないだろ?」


 と、イフを落ち着かせるように静かに語りかけるように言った。

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