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「私を(あき)れさせないでください」


 イフは、()ました声で返した。


「俺はなかば呆れてるけどねっ」


 俺は、げんなりした声で返した。


(それにしても……)


 俺が驚いたのは、イフが本の長いタイトルやその中身をよく覚えているということだ。


 記憶力がいいのだろう、あやかりたいぐらいである。

 

(まあ、ないものねだりだな)


 と、俺は、内心苦笑した。


 トランプの神経衰弱をやったとしたら、恐らくは、十戦して俺の十敗といったところだろう。


 俺は、改めてデエカの実を眺めた。


 デエカの実はたいして大きくない、小ぶりと言ってもさしつかえないだろう。


 逆に言えば、相当量取らないと、バスケットいっぱいにはならないだろう。


 最初のクエストだったチニチニの花の調達よりは、時間がかかりそうである。


「俺は向こうのほうから採りはじめるから、イフは、こっち側から頼む」


 と、俺が言うと、イフは、


「わかりました」


 俺たちは、実を採集しはじめた。


 俺は奥のほうからイフは手前のほうから、互いに中央に向かってデエカの実を採っていこうという寸法(すんぽう)である。


 このやりかたであれば、無駄も少なく効率的に採集できるだろう。

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