表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

328/4638

4-115

「よし」


 と、俺は、言いつつ、背負(しょ)っていたバスケットを地面におろした。


 目標の採集量は、持参したバスケット一籠(かご)いっぱいだ。


 俺は、(かが)んでデエカの実を一つ手に取ってみた。


「軽いな」


 俺が実をまじまじと見ながら言うと、イフは、


「見た目通りですからね」


 と、言った、


「その言いかただと、結構詳しいのか?」


 少なくとも、デエカの実を見るのは、初見(しょけん)ではないのだろう。


「薬草づくりでも使いますから。この実は薄茶がかっていますが、ごくまれに、とくに高い効能が見込まれるハイパー・プレミア・マックス・レア・ゴールデン・チアフル・ボリノア・・スペシャル・デエカ・フルーツという実があるそうです」


「……おい」


 俺は、思わずじと目になっていた、頬に冷や汗まで感じていた。


「すごくわかりづらいぞ」


 イフは、申しわけなさそうに、


「すみません。効能の説明が、まだでしたね」


「いや。問題は、そこじゃないだろう」


 俺は、すっと言った。


「……と言いますと?」


 俺の意図を汲みかねてか、イフは、小首を傾げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42bpk4s771sz1iupmgjda531438n_aix_5k_8c_2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ