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4-99

「火には水だよな」


 と、俺が言うのに合わせるように、イフはこくりと頷いて、


「ですね」


 火属性のモンスターなら炎への耐性がありそうだし、そうであれば、火属性の魔法も効かないだろう。


 逆に、火属性ゆえの水属性が弱点となれば、水属性の魔法が有効だろう。


 この異世界に存在する魔法と疑似魔法はニアリィイコールで捉えて構わないだろう。


 ほぼ一緒かもしくは共通点が多いというわけだ。


 そうだとするならば、この異世界に存在する疑似魔法ないし魔法の概念(がいねん)は、俺の剣と魔法のRPG(アールピージー)のゲームの知識とかぶってくるところだ。


 このかぶりは大助かりだ。


 既知(きち)の知識を、そのまま流用できるからである。


 モンスターと戦う時にも、役立ちそうだ。


「こっちは、"小さな(リトル・シルフィン)"、風属性の攻撃魔法の疑似魔法です」


 と、イフは、淡い緑色の液体が入っている瓶を持ちながら、言った。


(風属性、か)


 風を巻き超すような攻撃魔法だろうか、そんな漠然とした想像をした。


「それと、これは、"小さな恵み(リトル・キュア)"、回復魔法の疑似魔法です。軽度の傷や毒の対処に使用します」


 と、イフは今度は、黄色の液体の入った瓶を俺に見せた。


(回復アイテム的なものか)


 と、俺は、思った。


 色合いで言えば、まさに俺のいた世界の栄養ドリンク剤とシンパシーを感じる。

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