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4-98

 瓶には、様々な色の液体が、入っていた。


 それぞれ色が異なることから察するに、五つのガラス瓶は、それぞれ別の効果をもつものと思われる。


 淡い赤色の液体が入った瓶は、"小さな(リトル・イグニス)"の魔法瓶だろう。


「"小さな(リトル・イグニス)"は、わかりますよね?」


と、イフが、淡い赤色の液体が入った瓶を見ながら聞いた。


「ああ。だから残りのガラス瓶四つについて、教えてくれ」


 と、俺は、言った。


 イフは、綺麗なオーシャンブルーの液体が入っている瓶を、手に取った。


「これは、"小さな(リトル・アクア)"、水属性の攻撃魔法の疑似魔法です」


 赤と青、対照的な色の取り合わせだがそれを冠した名前ならばと、俺は考えた。


「"小さな(リトル・イグニス)"と、(つい)になっているような感じかな?」


 俺は、何となくそう思えて、聞いた。


 イフの言葉のニュアンス的に、水の(かたまり)をつくり出す水の疑似魔法といった感じだろうか。


「その理解であっています。このガラス瓶の中の疑似魔法水(ぎじまほうすい)で空気中に放物線を描いて、その軌道線上に水の攻撃波をつくり出して対象に放ちます」


 と、イフは、言って、 


「火属性の魔法が効かないモンスターには、水属性の魔法が有効だったりするそうです」


 と、続けた。


「なるほどな」


 俺は、得心(とくしん)した。


 例えば、炎の化身のような鳥型のモンスターと対峙(たいじ)したとして、炎の魔法と水の魔法どちらが有効かと言えば、高い確率で後者のほうだと思われる。

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