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その程度の威力しかないのだ。
れっきとした攻撃系の魔法であるにもかかわらず、だ。
言ってみれば、本来の威力ではないのだ。
疑似魔法の運用法の一つ、調整行使、である。
魔法瓶1本で擬似魔法1回発動、これが基本だ。
これを調整行使により魔法瓶1本で擬似魔法5回発動にする。
そのように、イフと示し合わせたのだ。
それと同時に、俺は、
(1……!)
と、心中カウントしていた。
イフが"小さな青"を使える回数は、あと4回というわけだ。
サードが構えた手がL字棒の動きに合わせて動いた。
照準の合わせ直しのような動作である。
ひゅんひゅんとうねりながら、L字棒が飛んでいる。
ブーメランのような軌跡を描いていた。
そして、サードめがけて迫っていっていた。
サードは、迫ってくるL字棒を見定めるようにしながら手をかざした。
そして、
「……"小さな青"!」
イフが、疑似魔法の名を叫んだ。





