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4-83

「……」「……」


 俺たちは無言で見つめ合った。


 しばらくすると落ち着いてきた。


「……このへんにしておきませんか?」


 イフが、確認するように慎重な言いかたをした。


「……同感だ」


 俺も、イフの出方を探るように慎重な言いかたをした。


「……ふぅ」「……ふ~」


 二人して、ほっとため息をついた。


 寒空の中、自動販売機のあたたかいペットボトルのレモンティーや缶のコーンポタージュを飲んだ時ぐらいのほっと感である。


 横道(よこみち)にそれる話だが、缶のコーンポタージュはコンポタと呼ぶことにしている、異論は認める。


 缶の底にコーンをいかに残さずに飲みきれるか、これがコンポタ(ぜい)の宿命なのだ。


(よし……)


 どうやら、俺のダジャレによって突発的に巻き起こった寒波(かんぱ)は何とか乗り切ったようだ。


 イフは、歩きながら、気を取り直したように、


「そういえば、冒険者ギルドでの待ち合わせ、ゴンリを買ってくれていたから、少し遅くなったんですか?」


 と、聞いた。 


「武器屋にも寄っていたからな」


 と、俺は、返した。


 思い返してみれば、意外と長い時間、武器屋にいたようだ。

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