表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

279/4637

4-66

「わあ、すごいっ!」


 マーシャルが、感嘆(かんたん)したように言った。


「すごいぃほしいぃなぁ!」


 マーシャルは、眼鏡をきらきらさせながら祈るように両手を合わせて、身体を左右に揺らした。


 まさにオーバーリアクションの様相(ようそう)である。


「あんた、そんなキャラでもないでしょう! それに、少しぶりっ子にならないでもらえますか?」


 俺もオーバーリアクション気味になっているのは、ツッコミが追いつかず、息切れ気味だからにほかならなかった。


 おもむろに、イフがしゅったっと挙手した。


「ソラ。私もそれほしいですっ」


 対抗心も燃やすかのように、イフもせがんできた。


「イフ、話がややこしくなるから、もう少しおとなしくしててもらえるかな? この剣は俺の装備品で、それ以上でもそれ以下でもないぞ」


 事態がこれ以上ややこしくなるのは避けたいところだ。


 イフのサイドテールが、ぴょんぴょんと揺れた。


「いやです。私もほしいです」


「あのな……」


 マーシャルは、恍惚(こうこつ)としたまなざしで、


「……私、ココノエさんの太くて大きいそれ、すごくほしい」


「……うん。文脈的には問題ないと思うんですがね。表現的にどうかと思いますよ、それ」


 俺は、疲労こんぱいしながらも冷静に指摘した。


「……わ、私も、ソラの太くて大きいの、ほしいですっ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42bpk4s771sz1iupmgjda531438n_aix_5k_8c_2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ