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「何かオラオラしたデザインですが、強くなった気はしますか?」
マーシャルは、俺の顔を覗き込むようにして聞いてきた。
「……別に!」
と、俺は、さらに無愛想に返した。
「購入者からスライムを二匹退治したら早速使い物にならなくなったとの証言もありますが、どう思いますか?」
マーシャルは、さらに俺の顔を覗き込むようにして聞いてきた。
「……別にっ!」
と、俺は、だめ押しで無愛想に返した。
「イキったデザインに対して、何か一言ありますか?」
マーシャルは、なぜか煽るように聞いてきた。
「まったくないです!」
俺は、断固無愛想に返した。
「ふーん……結構攻めますねえ」
マーシャルの感心したような言葉に、俺は、自身の親指を自身の顔に向けてから、
「これでも、やる時はやるタイプなんですよ」
と、言った。
「……ぷっくす」
マーシャルは、うつむいて肩を震わせた。
「あの……今笑いましたよね?」
俺は、呆れたように言った。





