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「ふーむ。なるほど。なるほどです」


 マーシャルは、口元を隠しながら楽しそうに頷いていた。


 俺は、マーシャルに装備している剣をまじまじと見られている恰好(かっこう)だ。


 マーシャルに装備している剣をまじまじと見られている俺に、イフが真横から心配そうな眼差しをおくっている恰好でもある。


(……そりゃあ、気になるよな)


 と、俺は、冷静に自分の装備品である剣を見た。


 聖剣(レプリカ)エクスカリパーである。


「なるほど、うんうん」


 マーシャルの思わせぶりな頷きが、続いていた。


 見れくれは、いかつい装飾がこれでもかと(ほどこ)されていて、オラオラ系やB系のテイストも入っている。


 かの武器屋で絶賛販売中の定価10000ネカの聖剣パチもののことである。


「……何でしょうか?」


 俺は、マーシャルに聞いた。


「……ぷーく」


 マーシャルは、言葉になっていない声を発していた。


(……え?)


 俺は、完全に意表をつかれた形だ。


 マーシャルの口元が、微妙にU字に緩んでいた。


 今、笑われたのだろうか。


「他意はないんです、ごめんなさい……ぷーくす」

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