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　イフは、問いつめるような調子で、

「時と場所を選んでください。選ばないほど、ソラは節操がないんですか」

　と、言った。

「なぜそうなる？」

　と、俺は、聞いた。

「そうなるからです」

　と、イフは、言った。

「いやそうはならないやろ？」

　俺は、そう聞いた。

「ばりなっとーもんっ！」

　イフは、そう叫んだ。

　辛子明太子(からしめんたいこ)やとんこつラーメンで有名な地方の言葉づかいをなぜイフが知っているのかについては、限りなく謎だったが、この際目をつむることにした。

　辛子明太子の食べかたは、様々である。

　副菜としてそのまま、もしくは軽く焼いてみたり、白いご飯のお供にぴったりである。

　あるいはおにぎりの具にしてみたり、さらにお茶漬けの具材としてみたりしても、どれも旨い。　

　ほぐした辛子明太子をマヨネーズと和(あ)えてめんたいマヨネーズというマリアージュもあるだろう。

　めんたいこスパゲッティもある。

　じゃっかんの変化球として、めんたいこフランスパンというのもいい。

　辛子明太子は、汎用性の高い、なおかつどれも旨いという、優れものだ。

　地元の食品として愛されているし、全国レベルでのお土産として認知されている事実からして、そのよさは推して知るべしである。