表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

260/4638

4-47

 俺の目の前には、三階建ての建物があった。


(着いたか)


 と、俺は、何とはなしにそう思った。


 冒険者ギルド、ヴィセント支部である。


 建物の中に入るのは、昨日に引き続き、これで二度目となる。


 冒険者ギルドの中は、簡素な市役所のようだ。


 建物の入り口から真っすぐに歩いていくと、真正面に受付がある。


 受付では、五人ほどが書類に向かっていて、もう五人ほどが受付の窓口対応をしている。


 建物の広さのわりに事務系の仕事に従事している者が少ないのは、建物内に酒場が併設されているからで、酒場が結構な広さを占めている。


 酒場は、冒険者たちの交流と情報の収集と交換の役割を担っているのだ。


 酒の匂いがじんわりと漂っていた。


 朝っぱらから酒を飲んでいる者がいるらしく、酒場の一角で五・六人程のグループが盛り上がっていた。


(ラテュレは、いるかな?)


 と、俺は、思った。


 酒場のカウンターに自然と目をやったが、黒髪のツインテールの少女は、来ていないようだった。


 大賢者グローシスの一番弟子ラテュレ・メソッドである。


 定期視察でこのヴィセントの街に来ていたと言っていたから、もしかするともうこの街にはいないのかもしれなかった。 


 ギルドの建物の中には、掲示板が設置されていて、募集中のクエストが掲示されている。


 掲示板の前に来ると、昨日と同じように所狭しと張り紙があった。


 数人で固まって相談しているグループもあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42bpk4s771sz1iupmgjda531438n_aix_5k_8c_2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ