表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

256/4638

4-43

 イキっているは態様すなわち有様(ありさま)や様子を表す言葉で、イキるがその原型である。


 イキるとは、意気(いき)がるの略だ。


 昨今(さっこん)では、ネットスラングにもなっている。


 意気がると同様に、虚勢をははったり調子にのったり偉ぶったりすることをいう。


 調子づいている者に対して、「イキっているな」と半ば揶揄(やゆ)する形で用いられることが少なくない。


 明らかに力の差がある相手に挑もうとする者に対して、「イキるんじゃない」となだめる形で用いられることも多い。


 いずれにしても、イキるという言葉がプラスイメージの言葉なのかマイナスイメージの言葉なのか(いな)やと問われれば、後者に当てはまる(たぐい)のものだろう。


「……ほら、行きますよ」


 母親は、女の子の手を半ば強引に引いた。


 親子とすれ違うのは、ほんの数秒の出来事である。


 しかし、その数秒間はなかなかに濃い内容だった。


 俺は、嘆息した。


(……まあいいさ)


 と、俺は、思った。


 女の子の言葉に悪意のかけらもないことはわかっている。


 イキるという言葉を使いたくなっただけかもしれない。


 もしかすると、イキるという言葉の意味を勘違いしていて、いいニュアンスの言葉として使っているのかもしれない。


「イキり! イキり!」


 と、女の子は、ニコニコしながら言っている。


「……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42bpk4s771sz1iupmgjda531438n_aix_5k_8c_2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ