表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

255/4637

4-42

 女の子は、まったく悪意のない顔で、不思議そうに、


「どうしてあのお兄ちゃん、あんなにハデハデな剣を持ってるの?」


 と、母親に聞いた。


 早速好奇の目に触れられてしまったようだが、小さい子と言ったら何にでも興味津々(きょうみしんしん)のお年頃だ、俺としてはさして気にもならなかった。


「……あんまりじろじろ見ちゃいけませんよ」


 と、母親は、ささっと俺のほうから視線をそらして、女の子の視線も手で制した。


 警戒の色がこもった声である。


(……ぐぁ)


 母親にはどうやら俺が危ない人に見えているようにも、見えた。


 女の子は、ぱああっと目を輝かせていた。


「ああいうの何て言うか、私、知ってるよ! イキってるっていうんだよね!」


「……こらっ、あんまり見ちゃいけないって言ったでしょう」


 母親は、ひそひそと小声で女の子をたしなめた。


「わー。イキってる、イキってる~っ!」


 女の子はノリノリで、万歳(ばんざい)までしていた。


(……)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42bpk4s771sz1iupmgjda531438n_aix_5k_8c_2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ