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4-41

 武器屋を後にした俺は、冒険者ギルドに向かっていた。


 街の中心である大通りを突っきっていった。


 日もたいぶ昇ってきたこともあるのだろう、人の往来(おうらい)も、武器屋を訪れる前よりも増えてきているように思えた。


(意外と慣れてしまうものだな)


 と、俺は、剣の柄に触れながら思った。


 俺が(たずさ)えているのは、聖剣(レプリカ)エクスカリパーである。


 武器を持ち運ぶなど、はじめての経験であるから、重くないかとか歩きにくいのではないかとか、少し気になっていた。


(……ふむ)


 俺は、心中頷いた。


 心配は、杞憂(きゆう)だったようである。


 あまり違和感がないのである。


 剣の外見がオラオラ系かつB系で目立ちまくりであることには、このさい目をつむることにした。


 ほほえましい母親と小さな女の子の二人組が、こちらに向かって歩いてきていた。


 女の子は、五歳くらいだろうか。


「ねえねえ、ママ~」


 あどけなさを残す女の子が、母親に聞いた。


「どうしたの?」


 母親も、優しく聞き返した。


 実にほんわりほんわかとするムードである。


 気づくと、女の子は、すっと俺のことを指さしているようである。

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